上限額無しの損害賠償金

雑記

プロフィールにも書いた通り、日ごろから為替(FX)取引をやっている。

取引スタイルによってポジションを保有する時間の長さが異なるのだが、保有時間が長い方から、スイング、デイトレ、スキャルピングと呼ばれている。

ギャンブルのように思われることが多いFXで利益を出すために大事なのはリスクリワードの考え方。

リスクリワードとは、どれほどのリスクでどれくらいの利益が狙うかという比率で、トレーダーや取引スタイルによって異なる。

スキャルピングの場合、損切り幅を狭くした場合でもリスクリワードは4:1ぐらいというのが私の体感。

なので1回の負けが大きい分、コツコツと”1″の利益を積み上げ、ドカンと”4″やられてもトータルで利益を得られるように勝率を上げなくてはいけない。

スイングの場合は取引回数が少なくなるため、リスクリワードは例えば3:5のように自分で決めて、利確や損切りを行う必要がある。

いずれにせよ、利益を得るためには必ずリスクを負う必要があるのだが、重要なのはコツコツドカンのドカンがとてつもなく大きい場合、FX取引から「退場」になることもありえるということ。

閑話休題

先月、翻訳者ディレクトリ経由でトライアルの打診があった。

翻訳者であれば誰でも知っていると思われる会社から。

これまでは自分とは合わない会社だろうと思って全く意識していなかったが、せっかくの機会なので受けてみた。

2つ受けて1つは合格。

登録作業を進めていく中で誓約書が送られてきた。

その中には、納品物に瑕疵があったり、会社に損害を与えたりした場合に、「損害を賠償します」という内容が複数書かれていた。

「協議」という言葉もなく、その会社の求めに応じて速やかに支払うことを私が誓約するのだ。

これって「青天井」の損害賠償を意図していますかという質問をしたのだが、何回かメールのやり取りをしても、その問いに対する回答は無かった。

翻訳者が一方的に拘束される誓約書にそのような内容を書いてサインしろと言ってくるのは、なんだかなぁ。。。

そして、両者が遵守すべき内容を合意する契約書の話は出てこない。

他の会社はどうだったかと思い、これまで契約してきた会社の契約書類も見直す中で、ある会社の契約書が目を引いた。

その序文には、契約を結ぶ両者の仕事に対する「志(こころざし)」や「思い」を表現した言葉がある。

これまでは特に何も思わなかったが、「賠償します」、「賠償します」、「賠償します」という誓約書と比較すると、その翻訳会社の真摯な姿勢が伝わってくる。

その会社はよく案件をいただく会社で、とても仕事がしやすいと思っている。

やっぱりなぁ。人の感覚って結構正しいと思う。

〇井さん、これからもよろしくお願いします。

前述したような誓約書を送ってくる会社にも登録する翻訳者はいるのだろうから、誓約書にサインするかどうかはその人次第ともいえる。

まあ、損害賠償を請求される事態になることなどほとんどないだろう。。。と思うかもしれないが、会社員時代の経験からいうと、ほぼ発生しないだろうと仮定している(願っている)ことは結構な確率でおきる。残念ながら。

で、誓約書どうしたかって?

サインできない旨を伝えて、翻訳者としての登録は取りやめた。

リスクリワードとして見合わないから。

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