久しぶりに図書館で本を借りた。
かなり前に予約をしたのだが、話題の本だったので借りる人が多くてようやく順番が回ってきた。
いま読書に時間を割くのも難しいが、せっかくなので読むように努力はしたい。
最近は自分で本を買うことはあまりない。ほとんど図書館で済ませている。
お金を払っては買うのは、図書館には置いていない本や、資料的に何回も読み返したい本ぐらいしかない。
昔ほど本を読んで影響を受けることも感動することもないし。まあ、少し寂しい気はするが。
本を積極的に読み始めたのは大学時代から。当時はお金もないので文庫本を読み漁るのがほとんどだった。
その時好きだったのは、阿部公房、宮本輝、五木寛之など。
よくあることだと思うが、試験前ほど勉強のやる気が出ず、『青春の門』を一気読みしたこともあった。
社会人になってからは、ジャンル問わず読んでいた。今になって思うと、時代を超えて長く読み継がれている本というのはやはり読む価値が高いと感じる。
過去に何回かブログで書いているが、私が今後何回でも読み返してもよいと思うトップ3は、『風姿花伝』、『古事記』、『君主論』。
そのほか、面白いと思った本を何点かあげてみよう。
■突然ですがキリギリス
サザンオールスターズのベースのムクちゃんこと関口和之さんが書いた青学時代をメインにしたエッセイ。
これは高校時代に読んで、自分も大学に入ったらこんな青春を送りたいと思わせてくれた一冊。
■不格好経営: チームDeNAの挑戦
DeNA起業時やその後の話が生き生きと書かれている。内容が面白いだけでなく、読者を引き込んでいくだけの文章力があると思う。
上場時の株式引き受け会社を伝える場面が結構好き。
■学校に行かなかった研一: 「年上の妹」がつづるケンチャンの素顔
大前研一氏の姉が弟の研一氏について書いたエッセイ。
この本は一回絶版になってから復刊に至ったもの。復刊ドットコムでの投票数は58票。大前研一氏関連の本として売れるとの判断もあったかもしれない。いずれにせよ、復刊によって私も購入して読むことができた。
話はそれるが、大前氏は「翻訳」という仕事を非創造的な仕事と断じている。
そんな大前氏でも過去に訳編者として本を出版したことがある。
それは、『あなたの右脳が全開する!』。
この本の前書きの中に次の一文が書かれている。
「私は他人の本を翻訳するなどという非創造的な仕事など一生するものかと思っていたが、この本の内容だけはわが国のできるだけ多くの人に知ってもらいたいと思い、これを直接手掛ける決心をした。」
本の内容について私がどう思うかはさておいて、ほとんどの大前氏の書籍を処分した後でも、この本は私の本棚に残してある。大前氏が翻訳した本は珍しいから。
他にも、矢沢永吉氏の『成りあがり』と『アー・ユー・ハッピー?』も好き。
若い時の本と歳を重ねた後の本をセットで読むと感慨深い。
これ両方とも糸井重里氏とタッグを組んで作った本というのもよい。これで変な本ができ上がるはずがない。
ああ、書けば書くほど良い本がどんどん思い出されて来る。結局、本好きなんだよね。
このあたりでやめとこう。
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