“biopsy”という単語で思い浮かぶ訳は、「生検」であろう。
つまり、以下のように名詞として使うイメージがある。
A biopsy of the stomach was performed.
しかし、動詞としても使用可能である。
9版では以下のような使い方は正しくないとされていたが、10版からは動詞としての使い方もacceptableとされている。
Acceptable: The stomach was biopsied.
試しに、”biopsied”を辞書で調べてみよう。
ライフサイエンス辞書、Merriam-Webster、Collins、LONGMANでは、名詞としての”biopsy”は見つかるが、動詞としての”biopsied”は見つからない。
しかし、英辞郎では以下のように4つも例文が載っている。えらい!
biopsied at regular intervals
《be ~》一定の間隔で生検が行われるbiopsied directly
《be ~》直接生検されるbiopsied tissue
生検組織determine areas that should be biopsied
https://eow.alc.co.jp/search?q=biopsied
生検すべき部位を決定する
次に New England Journal of Medicine のサイトでどれくらい “biopsied” が使われているかを見てみる。
“biopsied” site:nejm.org
⇒1,220件 (2022/8/27 9:16に検索)
特に少ないというわけではない。
面白いのは、上位に表示されるものに1976年とか1957年に書かれたものがあり、かなり昔から動詞として使われているということ。
AMA Manual各版の出版年は以下の通り。
AMA Manual 9版 (1997発行)
AMA Manual 10版 (2007発行)
AMA Manual 11版 (2020発行)
9版出版時は動詞としての使用は誤りとされていたので、2000年代前半には、メディカル業界の中で「もう認めざるを得ないか。。。」という感じになったと想像する。
信じるか信じないかはあなた次第。
~~~ AMA Manualの記載情報 ~~~
diagnose に関する記載は以下の通り。
■AMA Manual 9版
[章] 9.1 COMMONLY MISUSED WORDS AND PHRASES
[ページ] P.247
[項目] biopsy
■AMA Manual 10版
[章] 11.1 Correct and Preferred Usage of Common Words and Phrases
[ページ] P.387
[項目] biopsy
■AMA Manual 11版
[章] 11.1 Correct and Preferred Usage of Common Words and Phrases
[ページ] P.512
[項目] biopsy
~~~~~~~~~~~~~~~~~
コメント