“Inclusive Language” には9版から継続して、”victim” という表現は “helplessness” を示唆するので使わないようにと書かれている。
survivor, victim に関する表現が、”Correct and Preferred Usage of Common Words and Phrases” の方に登場したのは、10版からである。
※11版では、”victimization” も避けるべき言葉として追記された。
多分、メディカル分野で “victim” という言葉がよく使われ続けていて、当事者への配慮が必要だったからであろう。
以下を経験した人に対して “victim” という言葉を使わないようにと書かれている。
・ physical, domestic, sexual, psychological violence
・ bullying
・ natural disaster
また、障害や病気を持つ人についても以下のような表現を使ってはならない。
・AIDS victim
・stroke victim
では、”victim” の代わりに何を使うのか?
それが “survivor” とのこと。
例:rape survivor, tsunami survivor, survivor of torture
結果として死亡してしまった場合は、”victim” という言葉が適当とのこと。
日本語として連想した場合、英語の使い方は少し違和感がある。
victim:被害者、犠牲者
survivor:生存者
“tsunami survivor” は良いとしても、 “rape survivor” って。。。
死ぬまで被害者になれないなんて。。。
~~~ AMA Manualの記載情報 ~~~
survivor と victim に関する記載は以下の通り。
■AMA Manual 9版
[章] 11.10 Inclusive Language
[ページ] P.268
[項目] 9.10.4 Disabilities
■AMA Manual 10版
[章] 11.1 Correct and Preferred Usage of Common Words and Phrases
[ページ] P.402
[項目] survivor, victim
[章] 11.10 Inclusive Language
[ページ] P.416
[項目] 11.10.4 Disabilities
■AMA Manual 11版
[章] 11.1 Correct and Preferred Usage of Common Words and Phrases
[ページ] P.531
[項目] survivor, victim, victimization
[章] 11.12 Inclusive Language
[ページ] P.547
[項目] 11.12.6 Terms for Persons With Diseases, Disorders, Disabilities.
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