2022/8/18の4番目のアブストラクト「急性肝炎とヒトアデノウイルス感染症に罹患した小児のケースシリーズ」より。
“self-limited”という言葉が目を引いた。
Human adenoviruses typically cause self-limited respiratory, gastrointestinal, and conjunctival infections in healthy children.
ヒトアデノウイルスは,健康な小児において,主に呼吸器,胃腸,結膜の自然軽快する感染症を引き起こす.
“self-limited”は自然に治るということ。
医者の力を借りずに自分に閉じて治せるということだな。
過去に出てきてたっけ?と思いながら調べてみると、2016/4/28の4番目のアブストラクトにも登場していた。
In the second week after injection, arthritis affecting one to four joints developed in 11 of 51 participants (22%) in Geneva, with pain lasting a median of 8 days (interquartile range, 4 to 87); 2 self-limited cases occurred in 60 participants (3%) in Hamburg, Germany, and Kilifi, Kenya.
接種後 2 週目に,1~4 ヵ所の関節炎をジュネーブの被験者では 51 例中 11 例(22%)が発症し,疼痛の持続期間中央値は 8 日(四分位範囲 4~87)であり,ハンブルク(ドイツ)およびキリフィ(ケニア)の被験者では,60 例中 2 例(3%)に自然軽快する関節炎が認められた.
ライフサイエンス辞書にも以下の説明が載っている。
self-limited:自己限定の, 自己限定的な, 自然治癒の
おっ!と思っても大概は過去に出てきたものを覚えていないケースが多い。
PMDAのサイトで調べると、以下の資料にも登場していた。参考まで。
↓
症状は、通常、治療を行わなくても消退し(self-limited)、あるいはコルチコステロイド投与によって速やかに軽快する。
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