[AMA Manual] Capitalization (大文字表記) の注意点

AMA Manual

Capitalization (大文字表記) について注意すべきことをまとめる。
のマークが付いたものは 11版で新規に追加された記述。

■完全な文の先頭は大文字。
・クオーテーションがある場合、その中が完全な文章であれば大文字で始める。
⇒ The speaker made the following observation: “There are limitations inherent to the use of rotational flaps.”

・完全な文章でなければ小文字で始める。
⇒ The patient described her headache pain as feeling like “needles behind the eyes.”

■タイトルと見出し
・Major wordsは先頭を大文字にする。

・等位接続詞 (and, but, for, nor, or, so, yet) は大文字にしない。

・冠詞や3文字以下の前置詞 (preposition) は大文字にしない。ただし、先頭に来る場合は大文字にする

・”The” は場合に応じて省略する。(無い方が文としてよくなる場合)

■医学論文のタイトル
・2文字の動詞 (go, do, am, is, be) は大文字にする

・不定詞の “to” は大文字にしない。

・3文字以下の前置詞 (preposition) は大文字にしないが、ハイフンでつないだ言葉の場合は大文字にする。
⇒ Predictors of In-Hospital Mortality in Trauma Patients
※次の項目もあわせて理解すること!

■タイトルや見出しでハイフンのついた複合語を使う場合
・複合語の後の方は大文字にしない。
⇒ Nonsteroidal Anti-inflammatory Drugs

・ハイフンを使って1つの言葉になっているものは、後の方は大文字にしない。
⇒ Self-injury、Short-term、Follow-up

・ハイフンでつなぐ言葉の重みが同じ場合は両方とも大文字にする。
⇒ Cost-Benefit Analysis、Drug-Resistant Bacteria、Age-Related Macular Degeneration

■テスト、検定、検査名
テスト、検定、検査名の正式名称は大文字にする。
⇒ Cox-Stewart trend test

■組織の正式名称
・大文字にする。冠詞や3文字以下の前置詞 (preposition) は大文字にしない。
⇒ Chicago Board of Education

・正式名称として “the” を含むの場合は、”the” を大文字にする。それ以外の “the” は小文字にする。
⇒ The Ohio State University
⇒ the Communist Party

■人の肩書
・人名の前に来る場合は大文字にする。
⇒ Program Chair Allison Hemmings is to be congratulated for our successful meeting.

・人名の後に来る場合は小文字にする。
⇒ Allison Hemmings was named program chair at the 2015 annual meeting.

■識別子 (Designator)
論文中では以下の識別子の先頭は大文字にする。
Table、Figure、Box、Supplement.

■論文のセクション
論文の特定のセクションを言及する場合にはセクションの先頭を大文字にする。
⇒ For a definition of other major opioids, see the Methods section.

■頭字語 (Acronyms)
・頭字語のもととなった言葉を大文字にしない。
⇒ chronic obstructive pulmonary disease (COPD)

・ただし、頭字語のもととなった言葉が固有名詞の場合はそのまま大文字を使用する。
⇒ National Institute of Mental Health (NIMH)

■デジタル用語
・コマンド、関数、機能は最初の文字を大文字にする。
・”internet”、”web” は小文字にする。
・”email”は小文字でハイフンは付けない。ただし、文頭に来る場合は”Email”とする。

[“e-“の説明は 11版で新規追加]
“email”は10版では”e-mail”とハイフンが付けられていたが、11版出版時点ではハイフン無しの使い方が受け入れられているため、11版では”email”としている。他に”e-“を付ける新しい言葉が出てきた場合はハイフン有りで使用する。

マイクロソフトのスタイルガイドでは、”email” は名詞としてだけでなく動詞として使用することも認められている。

“e-“は接頭辞と考えられるため、文頭に来た場合は名詞の方を大文字にする。
⇒ e-Commerce tracking is available for both web and app properties but first must be enabled at the view level.
⇒ Estonia is aiming to become a global e-commerce superpower.

■URL
[URLの説明は 11版で新規追加]
URLは大文字、小文字を区別しないが、本文中にURLを記述する場合は小文字とする。URLに頭字語 (Acronyms)を含む場合も同様に小文字とする。

~~~ AMA Manualの記載情報 ~~~

以下の章を参照。

■AMA Manual 9版

 [章] 8.0 Capitalization
 [ページ] P.231

■AMA Manual 10版

 [章] 10 Capitalization
 [ページ] P.371

■AMA Manual 11版

 [章] 10.0 Capitalization
 [ページ] P.495

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